慰霊祭 経緯


始めに、「えひめ丸」ハワイ沖米原潜衝突事故でなくなられた9名の犠牲者と そのご遺族の方々、ならびに関係者に皆様方に哀悼の意を表します。

私たち,岡崎石工団地青年経営者協議会は昨年度で創立30周年を迎えました。一昨年より準備委員会を発足させ、記念式典及び記念誌の発行等を計画して参りました。そのような折、昨年2月に飛び込んできた「えひめ丸」の事故報道にメンバー全員が強い衝撃を受けました。子供を持つ親として、ご家族の悲しみはとても他人事には感じられませんでした。

生徒達はその胸に夢と希望を抱いて実習船に乗り込み、先生方は生徒達を大切に育てようと尽力され、また、ご家族は逞しくなって無事帰って来日を待ちわびていたことと思います。誰もこの様な悲劇が待っていようとは夢にも思わなかったことでしょう。

「こんな悲劇は二度と起きて欲しくはない。」それがメンバー全員の思いとなりました。そこで、30周年記念事業の計画を変更し「えひめ丸」の慰霊碑を制作し、寄贈をさせて頂く事をメンバー全員の総意で決定しました。

以上の思いを込め、石都岡崎の石工達が受け継いできた伝統の技を生かし、宇和島水産OBである 玉井恭介氏によるデザインの慰霊碑を制作しました。


デザイナー
: 玉井恭介氏(宇和島水産OB、セーラー広告(株)勤務)
寄贈地
: えひめ丸慰霊碑現地管理法人
建立地
: ハワイ州オアフ島カカアコ公園内
石種
: ラステンバーグ(南アフリカ産)
サイズ
: 3.6m(間口)×3.6m(奥行)×0.55m(最大高)
仕上げ
: 本磨き仕上げ。一部ビシャン仕上げ
総重量
: 20t